菓子食品新聞にて弊社の取り組みが紹介されました

◇以下新聞記事引用

ドライフルーツ菓子の製造・販売を主力とする南信州菓子工房株式会社(代表取締役 木下裕亮社長)は、同社の阿南工場において「平成30年度地域の特性を生かしたエネルギーの地産地消促進事業補助金(再生可能エネルギー熱事業者支援事業)」を利用した排水処理施設の完成見通しと今後の本格稼働に向けた取り組みについて発表した。

 

 同社のドライフルーツを主力とする菓子製造の工程から排出される高濃度の糖分を含んだ排水を処理するために、住友重機械エンバイロメント社の嫌気性排水処理法であるバイオインパクトならびに膜分離活性汚泥処理法を採用。嫌気発酵から発生するメタンガスを採集し、これを蒸気ボイラーの熱源として、菓子製造のエネルギーに再利用する。同施設で処理された排水は、河川に放流することができる水質基準を満たしており、同工場がある阿南町内の河川に放流する計画。同社が創業した南信州地域は菓子の製造・販売の事業者が多く、その取扱シェアは全国的にも大きい。この菓子製造にとって、避けて通れないのが排水処理の問題。工場の規模拡大や郊外移転等に伴って排水処理施設への要求の高まりは世の趨勢とも言える。同社では、CO2問題と化石燃料削減の解決策として、排水処理を利用した再生可能エネルギーの創出と利用を計画。同工場が位置する下伊那郡阿南町の政策的支援と同町周辺住民の理解を得て2年をかけて計画、設計から着工。今日に至る。

 

 「本格稼働をきっかけに、地域の小中高校生や住民、地公体、食品産業関係者などによる同施設への視察・見学を積極的に受け入れて、再生可能エネルギー利用への理解・啓蒙と同様の施設の普及に一役買いたい」とは木下社長。

 

 中小規模の菓子製造会社における排水処理問題の解決策として、一方で熱エネルギーの再利用に向けた同社の環境問題への取り組みに注目したい。